ダイエーグループの商品開発に向けた想い

ダイエーグループの商品開発に向けた想い

戦後の物の無かった時代・配給時代から変わりつつあった日本の中において、価格は消費者が決めるとの信念の下、より安い価格を求めて奔走した中内㓛が辿り着いたところ。
それが「工場を持たないメーカー」発想でした。

消費者のその商品に求める本当の価値、無駄を省き、広告宣伝費・流通コストを極力削減。
そして作られたのがプライベートブランドでした。

最初は単発での開発、販売でしかありませんでしたが、昭和53年に商品群としてコンセプトを「ノーブランド」という名称で統一しました。

チェーンストアとは「工場を持たないメーカー」です。
その役割を実践するために、まず、お客様のニーズを把握し、世界のベストソースに足を運び、現地のサプライヤーと一緒に商品開発に取り組むこととし、品質については自前の品質管理センターで厳しくチェックしました。

日々の生活シーンに応じてお客様がNB商品とPB商品を使い分けます。
これこそが「PB大魔王」と自称する私が目指す社会です。
「選ぶ自由がある」ことが豊かな社会の必要要件であると考えます。

出典・参考:常在創業 創意無限 私の履歴書
中内㓛 P61

商品開発とは? What is product development?

商品開発とは、独自のアイデアやコンセプトに基づいて商品を開発し、販売できる形にするプロセスを指します。 これには、新しい品質や機能、規格、デザインなどを持つ商品を開発したり、既存の商品を改良し改善したり、
コストを削減するための開発を行ったりします。商品開発を通じて、新しい生活スタイルや提案を提供します。

なお、生鮮食品の場合は、商品開発は素材開発や産地開発から始まり、育成や栽培、養殖、 加工といった過程を当社の仕様に基づいて行い、求める品質と価格の商品を作り上げ、販売できる状態にします。 特に、原材料の品質や価格訴求に重点を置いていました。

出典:ダイエーグループ用語集 ‘96年版

商品開発の目的 Purpose of product development

ダイエーグループはお客様が既存の商品に抱える潜在的な不満を解消することを目指していました。
生活提案を通じて、当社の基準や仕様に基づいた顧客のニーズに応える商品を開発し、 NBや他のチェーンストアとの差別化を図ります。このような取り組みによって、ダイエーグループは顧客を創造し続けていました。

出典:ダイエーグループ用語集 ‘96年版

ダイエーグループ冊子より
出典:ダイエーグループ冊子
共生 - Living together(1992年発行) p51